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  • 執筆者の写真Takahiko Nishide

頭痛(側頭部、こめかみ)

更新日:2021年4月26日



40代 女性


慢性的な頭痛が1週間ほど前からひどくなり、初検日には左こめかみから側頭部、後頭部および額の締め付けるようなドクドクした痛みと、目尻のあたりのズキズキした重たい感覚、目の開けづらさ、吐き気を訴えた事例です。



(治療1回目)


前頭部~こめかみに対応したツボに鍼をしたところ、その部分の症状は違和感程度になりました。

側頭部が少し気になるのと、頭痛が楽になったからか、左の首から肩にかけてが痛く感じられてきたとのことで、足のツボにも鍼。

これで首と肩の症状が半分程度になったので、鍼を刺したままで時間を置きました。


しばらくするとこめかみにドクドク感が戻ってきて、首を動かした時の痛みもまだ残っているとのことでしたが、目尻や前頭部の痛み症状は取れていたので、この日の治療は終了しました。



(2回目)


4日後。


気持ち悪いほどの頭痛は無くなったものの、きつい帽子をかぶったようなしめつけ感(被帽感)があり、時々こめかみに「くるかな?」という感じがするとのこと。

頭が楽になったからか、左肩や首の側面、肩甲骨の内側の凝りを気になさっていました。


痛みを“追いかけ”ながら、手のひら、スネ、ふくらはぎなどに12本。



(3回目)


8日後。


5日前に少し頭痛があった程度で、いまは首を左に倒したり上を向いたりしたときに、左の首~肩がつっぱって気になるとのこと。


手に2本とふくらはぎに3本。


つっぱり感が半分くらいになったので、そのまま時間を置きました。

最終的には2割ほど症状が残りました。



(4回目)


11日後。


頭痛は今日まで気にならなかったようでした。

敢えて探せば、頚を左に倒したり上を向いたりしたときに左の頚が痛いものの、日常生活では気にならないとのこと。


当初の問題は解決していましたが、「せっかくなので首の症状も取ってほしい」と、治療継続。


この日は手のひらと指、ふくらはぎに鍼。


上を向いた時の痛みは無くなり、首を倒した時にピンポイントで痛みが残りました。



(5回目)


7日後。

頭痛は無く、首を横に倒した時の痛みは「ちょっとだけ楽かな?」とのこと。

左肩甲骨の内側には重たい感じがありました。


掌に2本と、手に1本。そして足の外側に4本。


「ほとんど(痛みが)無くなった」とのお言葉をいただいたので、そのまましばらく時間を置いて、治療終了となりました。



 


(コメント)


早い段階でメインの症状である頭痛は改善しましたが、首や肩には症状が残ることとなり、施術を重ねることとなりました。


頚部には経絡(治療に使うルートと考えてください)が錯綜しているのでツボの選択肢が多く、鍼数が増えたり一回の治療で症状を取り切れないこともままあります。施術者の診立ての問題も少なからずありますので、反省すべき点です。


初回の治療時に、鍼をして一度は取れたはずの”ドクドク感が戻って”きたのは、鍼治療に不慣れなかたや、慢性痛や体力低下のあるかた、あるいは血流が促され過ぎた際に起こりうる現象です。

それ以上症状を深追い(鍼を追加)することなく留めておくことが改善への近道です。



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