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  • 執筆者の写真Takahiko Nishide

足首の痛み(フットボーラーズアンクル?)

更新日:2019年8月15日


足首の痛みに対して、手と手首のツボを使って治療しています

右足首の痛みを訴えた高校生の事例です。


2週間前。部活中、ジャンプからの着地後に足関節の前が痛くなったとのこと。

来院時はしっかりとした練習ができておらず、試合が近いためにそろそろ動かなければならないということで来院されました。


足首の曲げ伸ばしで違和感と少しの痛みがあり、しゃがみこんで体重をかけると足首の前がズキン痛む状態で、著明な熱感や腫れはなく、舟状骨(足首の骨)等のアライメント(骨どうしの位置関係)は正常と思えました。


距腿関節の骨・軟骨挫傷、いわゆるフットボーラーズアンクルが疑われました。


骨挫傷が高度なら荷重時痛の緩和は難しいかもしれないと伝え、治療に入りました。


(治療1回目)


手のツボに3本の鍼。

体重をかけなければ足首の曲げ伸ばしで痛みはなくなり、しゃがみこんだ時の痛みも少しマシとのこと。


手に鍼を1本追加。

しゃがみこんだ時の痛みは最初の7割ほどに。


さらに手首周りに4本追加。

しゃがみこんだ時の痛みは最初の半分まではいかないけれど、大分マシ。


ここで時間を置きました。

最終的にしゃがみこんだ時の痛みが半分程度になり、この日の治療を終了しました。


(治療2回目)


3日後。


練習はできていて、体重をかけた時の痛みは前回治療前の半分程度とのこと。


手のツボに4本の鍼。

しゃがみこんだ際の痛みがまだ気になるものの、前回よりは限られた範囲の痛みでした。


手首のツボに3本追加。

しゃがみやすくなったとのことで、このまま時間を置きました。


しゃがみこんだ際の痛みがかなり楽になったとのことで、この日の治療を終えました。



 


(コメント)


免責事項のページにある「治療の限界」の、“構造上の問題”や“物理的刺激要因”の存在をうかがわせる事例です。 骨挫傷等が高度であった場合、荷重しない状態で足首を動かした際の痛みは取れても、しゃがみこんだ時点でズキンと痛んだり、仮に治療直後は痛みが半減しても動き出した途端に元に戻ってしまったりします。


今回は損傷の程度が比較的少なかったのか、あるいは高校生の旺盛な治癒力に助かられたか、完全ではないにせよ練習ができる程度には疼痛を抑えることができました。治療間隔を狭めたことも良かったと思われます。じねん堂に来院されるまでの2週間は整骨院で治療を受けていたとのことですので、それも良い方向に働いたかもしれません。


鍼の本数が若干多いように思われます。手のツボの刺し方が良ければ、手首のツボは使わずに済んだかもしれません。



#足首 #足関節 #フットボーラーズアンクル #距腿関節 #骨挫傷 #軟骨挫傷 #痛み #体操 #高校生 #針 #鍼 #三重県 #津市


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