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  • 執筆者の写真Takahiko Nishide

蕁麻疹(じんましん)の痒み

更新日:2021年4月26日


蕁麻疹の痒みに対して鍼をしました
蕁麻疹の痒みに対して鍼をしました

30代  女性


5時間ほど前(間食直後)から発症した蕁麻疹の事例です。


頚部、胸部~両上肢にかけての発疹・発赤・強い痒みを自覚していて、痒み・赤味とも現在がピーク。胸まわりが熱く、逆上せてくるとのことでした。


仕事などで精神的・肉体的疲労が蓄積すると蕁麻疹が発生し、痒くて眠れないことが時々あるそうです。

食物アレルギーは無いですが、間食で食べた卵サンドが悪かったのかもしれないと自己診断されていました。


数日の乾燥して寒冷な気候と、衣服による物理的刺激、仕事上のストレスが重なったか。あるいは患者の言うように卵サンドが原因か。判然としませんが、大変お疲れの様子ではありました。



(治療)


耳と指に刺絡。(※)

太腿と指に鍼。


鍼をしたまま時間を置くと、赤味が退き、痒みもほとんどなくなっていきましたが、30分弱で全体的に少しぶり返してきたとのこと。

体力的に鍼を長時間刺しておけない状態であると判断し、鍼を抜きました。

ぶり返してきた症状に対しては、肩と首の付け根にお灸をすることで対応し、結果、左肩の一部分以外は痒くなくなりました。


発疹は全体的に最初よりは退いてきているものの、腕にはブツブツと残っている状態でしたが、痒みが大きく改善したので、この日の施術はここで終了としました。



 


(コメント)

翌日連絡があり、帰宅途中に痒みが完全になくなり、よく眠れたとのことでした。

発疹に関しては、「ブツブツははっきりせんけど、名残みたいな皮膚のボコボコがあるわ。痒ないけどな」ということで、いくらか残っているようです。継続治療で寛解できると思われます。


蕁麻疹(じんましん)のみならず、アトピー性皮膚炎や乾燥肌、湿疹など、肌のトラブルが多くなるこの時期。特に痒みに対して、刺絡鍼法は非常に有益な手法です。痒み以外の症状も、東洋医学的な診断をもとに適切な鍼灸を施すことで、本事例のように改善することが可能です。

もちろん、1回の施術で完全に症状を取り去ることが難しいこともあります。患っている期間が長かったり、食事などの生活習慣上の問題があったり、仕事や人間関係上のストレスが大きかったりする場合です。とはいえ、(生活習慣の改善はご自身でしっかり行っていただきつつ)継続的に施術していけば、多くの場合で改善傾向となります。


皮膚のトラブルでお悩みなら、鍼治療をお薦めします。



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